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2011.12.05

Vixenポラリエで撮る星野写真

20111205polarie1

PENTAX K-5 / Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/100mm ZK

Vixenから11月30日に発売された「星空雲台ポラリエ」…その名の通り、星を追尾するカメラ台です。

実は発売日の翌日には入手していたのですが、天気が悪くて…結局、昨日(というか日付変わって今日)ようやく初撮影ができました。

以下、ファーストインプレッションと私の失敗談です(^^;)

ポラリエは、まるでミラーレスカメラのような外観。正面には北斗七星とカシオペヤ座が印刷され、北極星の位置がポラリエの回転軸中央となるようにデザインされています。背面には南半球バージョンも♪

ポラリエの設置はとても簡単。
雲台ベースに雲台とカメラを付け、ポラリエ本体を三脚の雲台に設置するだけです。
今回はポラリエに取り付けカメラを載せる雲台にVelbon QHD-41Q小型自由雲台を、ポラリエを載せる三脚にはVelbon El Carmagne540 + PH-250B雲台をチョイス。

ポラリエ本体には北極星のぞき穴があり、そこをのぞいて視野中央に北極星が来るようにする…これだけで準備完了です。固定撮影+αの時間があれば十分です。手慣れるとものの数秒でしょうね。
北極星が見えない場所でも、内蔵のコンパスと傾斜計を使って設定可能です。
より高精度な極軸合わせのため、極軸望遠鏡もオプションで追加可能ですが、標準レンズくらいでの撮影ならばそこまでは必要ないかと思います。

後はカメラを狙いたい星座に向け、しっかり固定して撮影するだけです。

20111205polarie2

RICOH GR DIGITAL IV / Vixen POLARIE / Retouch

120sec. F2.5 ISO800 2011/12/05 2:03

落葉した樹木といっしょに冬の天の川を狙ってみました。
ポラリエは星追尾モードにセットしています。

まぁ実際はいろいろなトラブル…というか私のミスがありました。

ミス その1
RicohのGRDシリーズって高感度ノイズリダクションはISO1601以上からかかるよう設定できます…が、長秒時ノイズリダクションはシャッタースピードを10秒以上にすると自動でかかります。
RAWファイルを選んでも、標準状態ではJPEG同時記録されてしまい、RAWファイルは関係ないのですがJPEGファイルに長秒時ノイズリダクションが適用されてしまいます。セットアップの「RAW同時記録」でRAWだけにしておけば良かったですが…今回はうっかりJPEG同時記録を選んでしまい、かなり待たされるはめに…GRDとの付き合いは長いのですが、こんな長時間露光をした事がなかったため、現地ではさっぱりわけ分からない状況になりました(笑)
マニュアルはしっかり読んでおきましょう。

ミス その2
GRDの無限遠設定って、たま〜にピントがズレた状態になることがあります。今回も1コマだけですが、ピントずれまくり状態になりました。なんなんですかね〜?

ミス その3
GRDの背面液晶だとほとんどの星は映らないため、まったく使い物になりませんでした。このため、どのように写るのか勘に頼る他ありません。外部ファインダーが必須ですね。
あるいは高感度&短時間露光で構図をチェック。でも微妙な設定には向きませんが…


PENTAX K-5 / smc PENTAX-A 50mmF1.2 / Vixen POLARIE / HDR, Retouch & Trimming

30sec. F2.8 ISO 200-6400 2011/12/05 1:40-1:43

一眼レフを用いる場合、やはり手軽に無限遠が出せるマニュアルフォーカスレンズが便利です。
今回はA50mmF1.2を使ってみました。
このレンズは明るいのですが、強烈なサジタルコマフレアが出るため、ちょいと絞って撮影です。

M42オリオン座大星雲を白飛びさせずに撮影するため、感度変更によるHDR撮影をしてみました。
淡いですが馬頭星雲やバーナードループも写ってますね。

50mmレンズで30秒ならばまったく問題のない余裕の追尾です。

20111205polarie4

PENTAX K-5 / smc PENTAX-A 50mmF1.2 / Vixen POLARIE / Composite of 4 images / Retouch

30sec. F2.8 ISO 12800 2011/12/05 1:50-1:52

ちょうど天頂付近に来ているぎょしゃ座を中心に冬の天の川を撮影。
画面中央左よりから左上に向けて、散開星団M36〜M38が並んでいます。
赤い散光星雲も見えますね。

ん〜、ポラリエの精度から考えて、ISOを半分にして露光時間を倍にしても良かったかもですね。

ミス その4
ポラリエの雲台ベースは取り外しができます。このベースは2つのネジで回転軸に固定するのですが、今回はこれをしっかり締めていなかったのです…
このため、天頂付近にカメラを向けると、カメラ+レンズの重さでゆっくりと動いてしまって…最初、なぜ星が流れて写るのかよく分からなくて、問題特定に時間がかかりました(笑)
一眼レフでの撮影の際はネジをしっかり締めましょう。

20111205polarie5

PENTAX K-5 / Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/100mm ZK / Vixen POLARIE / HDR, Retouch & Trimming

30sec. F2.8 ISO 200-6400 2011/12/05 1:20-1:23

ポラリエってどのくらいのレンズまで使えるのでしょうか?
今回は100mmレンズを使ってM42オリオン座大星雲にトライ。

K-5の高感度性能ならば余裕ですね。星も流れずに写ってます。
こうなると200mmでも挑戦したいところですが…ポラリエの積載可能重量は2.0kgなので、軽いズームしかセットできないですね(^^;)
とは言うものの、こんなコンパクトでシンプルな装置なのに2.0kgも支えられるのですから驚きなんですが。

実は今回、コレを最初に撮影したのでした。
おかげで、はるかに軽い50mmのセットで天頂を狙うと、どうして星が流れてしまうのかよく分からなくなってしまって(^^;)
ちょっぴりですが悩んでしまったのでした。

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Vixenポラリエは、ホント簡単に星空を撮影できる軽量コンパクトな装置です。
お手軽さではPENTAX O-GPS1に軍配が上がりますが、コンポジット撮影などを考えると、圧倒的にポラリエでしょう。
正直、星を追尾してくれている事を忘れそうな装置ですよ。
使う前はワクワク、使った後はドキドキと、めっちゃ楽しいですね。

これから星野写真や星景写真にチャレンジしてみたい方はもちろん、すでに星撮影をされているベテランの方にも全力全開でおすすめします!

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コメント

お疲れさまです。K-5は当然ですが、GRDいいですねー。
コンパクトでこれだけ星の撮れるカメラって、あんまり無いんですよね。ポラリエとは相性良さそうです。

ポラリエの実力、私もかなりいけると感じてます。
200mmクラスでも明るさを欲張らずに、昔のF4くらいの単焦点レンズなら、高感度・短時間露出も面白いかも。

投稿: ich | 2011.12.05 20:52

>ich様
ポラリエは本当に素晴らしいポータブル赤道儀ですよね!
GRDとの組み合わせならば、一眼レフカメラが入るバッグに両方を入れる事ができるくらいのコンパクトさ。
気楽にどこへでも連れて行けるところがたまりません。

ただ…GRDでの写真ですが、画面の左下の星がちょっと流れているんですよね…
これはおそらくGRDのレンズが偏心しているためかと…
レンズ繰り出しタイプなので、ややズレが出てしまうことがあるのかもしれません。
普段は気にならないのですが、このような撮影をするとやはり凄く気になりますね。
機会を見つけてリコーにチェックしてもらおうかと思っています。

投稿: Sukeru | 2011.12.05 21:09

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